【vol.106】米財務省など「シリコンバレー銀行(SVB)の預金、全額保護」

【vol.106】米財務省など「シリコンバレー銀行(SVB)の預金、全額保護」

一般社団法人 日本私産運用協会の事務局です。
 
 
米シリコンバレー銀行の破綻が先週末に報じられました。
 
 
シリコンバレー銀行(以下SVB)の顧客の多くはベンチャー企業などの法人でした。それらの企業は資金需要が低かったため、SVBは預金の多くを米国債や住宅ローン担保証券(MBS)などの債券にて保有していました。
 
昨年からのFRBの急速な利上げによる影響で、保有する債券は含み損になっていました。
 
 
一方、顧客であるベンチャー企業なども、金利上昇によって新たな資金調達に苦戦し、それによりSVBからの預金流失に拍車をかけ、SVBは含み損であった債券を売却して現金化しなければならなくなりました。
 
それが信用不安に繋がり、顧客が相次いで預金を引き出した結果、同行は破綻に陥ってしまったのです。
それにより為替も一気に米ドル安の展開になりました。
 
 
米シリコンバレー銀行は2022年12月末時点の総資産は約2090億ドル(約28兆円)、
総預金が1754億ドルのSVBは米国で16番目に大きい銀行の位置づけであり、リーマンショック後では最大規模の金融機関の破綻となります。
 
 
銀行ですら破綻する可能性があるということを、対岸の火事ではなく、再認識をする機会と感じます。
株価や暗号資産など経済的なクラッシュのきっかけにならない収束を願いたいところです。
 
 
日経新聞 2023年3月13日 AM9:57 記事より抜粋
記事はこちら→米財務省など「シリコンバレー銀行の預金、全額保護」
 


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